
「気持ち新たに 仏法聴聞のいのちを頂く」
新しい年を迎えました。お正月は、誰にとっても等しく新しい一年のいのちを迎える節目です。かつては「数え年」という考え方があり、お正月に皆が一斉に年を重ねていました。そこには、一年のいのちを無事にいただいたこと、そしてまた新たな一年を恵まれたことへの喜びと感謝の気持ちで、初詣にお参りされたことです。
現代ではそのように年を取ることはありませんが、私たちの宗旨である浄土真宗は、「今、ここで」お念仏申すお宗旨です。本来、「今日から」「明日から」という区切りはありません。それでも、新年という節目に、気持ちを新たにして、お念仏の日暮らしをあらためて味わってみてはいかがでしょうか。
ところで、皆さまはご家庭のお仏壇や、お寺へ初詣はされましたでしょうか。初詣とは、新しい一年のいのちを恵まれたことを喜び、仏さまにご挨拶申し上げるお参りです。まだの方は、ぜひお仏壇に手を合わせ、阿弥陀さまに新年のご挨拶をいたしましょう。また光國寺の阿弥陀さまにもお参りください。
さて、「仏法聴聞のいのちを頂く」とは、どういうことでしょうか。浄土真宗はお念仏を申すお宗旨ですが、それは闇雲に称えるものではありません。阿弥陀さまが、すでに願いを成就し、「わが名を称えよ」と私たちに呼びかけてくださっているからこそ、お念仏申すのです。その呼びかけを聞かせていただくのが、仏法聴聞というお育てです。
私が称えるお念仏でありながら、そこに出てくださるのは阿弥陀さまです。南無阿弥陀仏と称えるその一声一声が、仏さまの喚び声として聞こえてくるところに、仏法聴聞の尊さがあります。どうぞ今年一年、気持ち新たに、お念仏とともに歩む日々を大切にお過ごしください。
「気持ち新たに 仏法聴聞のいのちを頂く」
2026年、1月の標語でした。

大阪府豊中市・光國寺 住職・石黒大



